が必要である。電気検温計(導電率式濃度計)は給水中の二つの相対する電極間の電気抵抗を測定して塩分の混入を知って、その測定結果を指示、記録、さらに警報を行うものである。
図12・1は検塩計測定回路の接続の一例を示したものである。
図12・1 検塩計接続図
(4)外部電源防食装置
鋼製船体の海水に浸っている部分は、塗装膜の電気的絶縁効果が衰えてくると、船体に腐食が生じてくるので、一般的には防食亜鉛のような犠牲陽極を用いて海水を電解液とする電池作用を起させ、犠牲陽極から鋼船体部へ電流を流すことによって腐食作用を抑止している。これに代る方法として、特殊の耐消耗陽極電極を使用し、これに外部から直流電圧を加えて、図12・2に示すように船体表面に電流を流し込むようにして、犠牲陽極と同等の防食効果を得る装置が外部電源防食装置である。この装置は一般に図12・3に示すように、陽極、基準電極、整流電源部、制御器から成る。陽極電極は通常、自金張りチタニウム又は特殊鉛合金などが用いられ、基準電極には銀一塩化銀電極又は亜鉛電極が用いられる。この装置の制御は、基準電極により検知した船体の海水に対する電位を、予め設定した適当な防食船体電位値と比較し、自動的に防食電流を変化させ、設定の船体電位を保たせるように動作する。
図12・2 陽極より船体へ流れる電流
前ページ 目次へ 次ページ
|
|